2015-06-16 真夜中の言葉達 壱 懐に忍ばせた果物ナイフの冷たさが後ろめたくてしかたないからぼくは太陽を待ち伏せして朝の皮を剥こうわたしは自分が健常なのか実は健常でなくなっているのかはどうでもよくて、今のわたしのままでいてほしいと望んでくれる人を求めているだけああ、そうか……わたしの心の核だから、弱ってるときに触れると見失ってた自分の大切なことを思い出させてくれるのか……